(ローフリクション)マルチブラケット装置(クリアスナップ)
従来の矯正装置(ブラケット)による矯正では、治療の初期段階において多くの場合、相当な矯正痛を伴いましたが、(ローフリクション)マルチブラケット装置(クリアスナップ)は院長自らがデンツプライ・三金(株)の協力を得て開発した新しいタイプの矯正装置です(2003年9月22日厚生労働省薬事認可済)。
この新しいブラケットは従来の矯正装置とは全く異なり、迅速な歯の移動を実現するとともに矯正痛が従来の装置に比較し極めて少なくなっています。
すでに多くの矯正医、矯正歯科医院、大学病院にて治療に採用されております。いわゆるローフリクション装置の先駆けとも言うべき日本のローフリクション装置の第一世代と位置づけられます。
特長
キャップ式の矯正装置であり伝統的な結紮法の良さを残しつつ、ローフリクションに柔軟に対応できるタイプの矯正装置です。デンツプライ・三金社製のクリアブラケットに対応しており、結紮法から即座にローフリクションシステムへの移行を可能にしました。
開発の経緯
田村矯正歯科院長である田村が20代の頃の大学病院勤務時代から、より痛みが少なく早い歯の動きを実現する矯正治療法としてローフリクションの構想を持っておりました。
ですが開業医は日常診療、医院管理、経営、歯科医師会業務等で多忙であり、なかなか矯正装置の開発にまで手が回らないのが実情です。また大学等の研究機関と異なりたった一個人で矯正装置を開発する企業の協力も得づらく、常識的には実現しないプロジェクトと言えます。
しかし不断の説得と情熱をもってこの構想の有益さを訴え、ついに開発、発売をデンツプライ・三金社が決断し製品化にこぎ着けました。構想から約13年を経て実現いたしました。私はこの決断をしてくれた当時の谷口社長に大変今も感謝しております。
特許
私が(ローフリクション)マルチブラケット装置(クリアスナップ)を開発し、多くの矯正医、矯正歯科医院、大学病院にて採用していだき矯正臨床に生かしていただいており大変喜ばしい限りです。
多数の講演をこなし、およそ日本の矯正医つまり専門家で(ローフリクション)マルチブラケット装置(クリアスナップ)の開発者が田村であることを知らない方はまずいないのではないかと思われるます。が、残念ながらgoogle検索によると50万件以上(ローフリクション)マルチブラケット装置(クリアスナップ)関連のホームページがヒットするにもかかわらず、開発者である私の名前を載せていただいているホームページはごく僅か、数件です。
過去の矯正装置の新しい概念はほぼ欧米発であり、日本人が発案した矯正装置は極端に珍しいのが現状です。欧米では必ず、開発者に敬意を払って、開発者の名前を載せるのがマナーとなっていますが、残念ながら本邦ではそうはなっておりません。そこで、僭越ながら(ローフリクション)マルチブラケット装置(クリアスナップ)の開発者が私、田村であることをご説明する特許書類を掲載させていただきます。